実録ヒッチハイク珍道中

「1つ目のパーキングでお願いします。」

そう言ってそこからヒッチハイクは幕を開けました。

野沢温泉のスキー場から高速に乗って一つ目のパーキングエリア

小布施パーキングです。

小さなパーキング

チェックイン時刻は18:30頃だったでしょうか。

その頃の時間帯は、家族連れが何組か。

期待と不安がありました。

でもゆったり帰りたかったので軽は嫌だなあと思っていました。


店内に入り、設備を確認。

中は、コンビニが入っていなくてATMもない。

どの道早い時間帯でここを出なければまずいことになるというのを察しました。

メリットは、高速の上だということ。

進む方向も明確で、ボード帰りの人も立ち寄るであろうところに位置していた為一バクの期待もありました。


一組目で家族連れの若いパパさんに声をかけました。

すごく良い反応。

ただ家族も居て荷物も多く整理が必要だということで時間を取らせてしまうのも嫌だったし、応援してるとまで優しい声をかけてもらえたので、この調子ならイケると無理せずに次の人に期待を込めました。


しかしここから、話せど話せどダメ。

「ドライバー 心の氷層 解けぬかな」

コンビニがなかったので書き記しはできませんでしたが

冷たい反応をする人々に対しての句を詠んでやりました。


家族がいるから。荷物が多いから。急いでるから。

主な理由はそんなところでしょうか。

誰だってそうです。

子供がいるのに変な奴を近づける訳にはいきません。

自分が親になった時でもきっとそうすると思うんです。


さらに追い討ちをかけるように、売店が19時で閉店。

風を凌げるのはトイレと自販機が設置してある小さなスペースのみになってしまいました。

これはヤバいと思い必死で声をかけ続けます。

もう断られるのも一定数を超えてくると

一言目をかけた時の目が優しいだけで嬉しく思えて来ます。


時間が経つに連れて少なくなる人の数

期待は薄れ、不安へと変わってきました。

このまま終わりかと思った時にトラックのドライバー。


事情を話すと

「仕事中なんだよ!!」と一喝。

すいませんと謝り、喫煙所に向かうと

その人に呼ばれ

「どこまで行きたいんだ?」と。事情を話し、

仕事の帰りで運送ルート沿いのパーキングか高速出て周辺なら送ってやるとのお言葉をかけていただき、寒いだろとコーヒーまで買っていただけました。


そしてなんとか小布施を出発。

これが21時頃だったかと思います。

とても優しい方でした。

facebookでも投稿したのですが、勤務中のため名前や顔などの掲載はできませんがすごく嬉しい気分でいっぱいでした。

道中に頂いたコーヒーで尿意を催してしまい、次のパーキングでトイレだけ行かせて欲しいという旨を伝えると、「何でさっき寄って来なかったの?」と指摘されてしまい

頂いたコーヒーのせいだとは言えずに車内が少し険悪なムードになってしまうというハプニングもありましたが、その後は仕事の話や野球の話などいろんな話をしてくれました。


そのドライバーの方は子供の頃からのヤクルトファンだそうです。

ペタジーニやラミレスといった大物外国人助っ人をみんなジャイアンツに持って行かれると嘆いていました。もうやめてあげて下さい。

オススメの選手は元ヤクルトピッチャーだった伊藤智仁選手だそうです。

なんでもあのスライダーはキレがあるということです。

出典:Youtube

こちらがオススメの動画だそうです。


はじめに喝を入れられた手前、まさかこんなに親切に扱ってくれるとは思いませんでした。

長野を出発し、約2時間ぐらいでしょうか。

パーキングの歩きで下りれないという点を考え、行き先はパーキングではなく高速を下りた下道を選択し上信越道を抜け、久留米近辺までのヒッチハイクとなりました。

お礼に句を詠みあげお別れしました。


そして東久留米駅近辺で、次の車を停めました。

その方も勤務中のため車や写真といったようなものはNGでしたが

女の子のお店の送迎などをされている方でした。

新4号に出るのを中間目標として、大きな通りか、名の通った駅が近くにある場所までということで相談してみると池袋は通り道だからOKとのことで乗せてもらいました。


やはり窮屈な思いはしたくないので軽じゃなくて本当に良かったです。

そんな思いから生まれた句を一句渡しました。

俳句の腕に「ありがとう」と苦笑いしていました。

無事に池袋に到着しました。

ここから再度声をかけ続けますが、またまたここで厳しい戦局を迎えますが、

高速の上ではない分、気持ちのゆとりだったりはあったかなと思います。

ただしさすが東京人。

断るときの対応はちょっと冷酷だった印象です。

無視が多かったです。泣きそうになりました。


断られながら歩きで移動し、

なんとか仲間たちと合流し拾っていただきました。

帰り際に最後の句を詠みなんとか帰ってくることができました。

記憶に残るヒッチハイクになりました。


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